カテーテル、ステント治療とメリットと注意点について

こんばんは。ブログを始めてはみたものの、なかなかアクセス数が伸びないなーと思い試しにブログランキングというものに登録したら、なんだか急にアクセスが増え始めた気がしてちょっとテンションが上がったのでまた更新しています。

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さて、今日はカテーテルの治療について勉強していきましょう。まず、カテーテルとは何か?

狭心症とか心筋梗塞という病気は、心臓に酸素や栄養を運ぶ3本の血管のどれかが詰まると起こるのですが、この詰まりをとるためにカテーテル治療を行います。以下に手順を説明します。上の写真は、心臓を栄養する冠動脈という血管の模型です。やや見づらいですが、大きく分けて、3本の血管があります。

 

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①手首や足の付け根の血管に麻酔をして、少し大きめの点滴の管を入れ、そこから血管へのアクセスを作ります。

②血管(ここでは動脈のこと)は全身でつながっているので、手や足の血管からワイヤーという糸をレールのようにしてカテーテルの管を伸ばしていき、心臓の血管に辿り着きます。

③さらに細いワイヤーを心臓の血管に通して、それをレールにしてバルーンと呼ばれる小さな風船や、ステントという小さい金属を心臓の血管の中で膨らませます。

④ワイヤーを抜き取ると、バルーンやステントで膨らみ、詰まりの解除された血管に仕上がります。

とだいたいこんな感じです。まあ書くだけなら簡単ですが、実際には血管の詰まり具合や石灰化といって動脈硬化で硬くなったりしているのでワイヤーが通らなかったり、バルーンやステントがうまくいかなかったりと簡単ではありません。

ただ、循環器内科医がどんな治療をしているのかが何となく伝わればいいと思います。

さて、ここからは注意点ですが、前回の便潜血の話でも触れましたが、現代のカテーテル治療ではステントと呼ばれる金属を使うことがほとんどです。昔はバルーンで膨らませるだけの時代もありましたが、すると半分くらいの方が再狭窄といってまた詰まってしまいました。これを防ぐために考案されたのが金属製のステントです。

ステント治療の開始当初は、ただの金属のステントでしたが、その後改良をされて、現在は再狭窄予防のお薬の塗ってある薬剤溶出性ステントというのが主流です。ステント治療をした直後は金属が血管の中で剥き出しの状態です。ステントは体にとって異物なので、血小板という細胞が集まり血栓を作ってしまいます。これではステントを入れた意味がないどころか、危険なので、ステント治療をする方は皆、すべからく血液サラサラ系のお薬(抗血小板薬)を2種類飲むことになります。

ここがポイントです。仮に医師から処方された抗血小板薬を自己判断で実は飲んでいなかったりすると、治療直後に血栓ができて心筋梗塞を起こし、命に関わります。つまりステント治療には文字通りこの血液サラサラ系のお薬は必須なのです。

なお、ステントの金属もやがて時間が経つと血管内皮細胞という自身の細胞に被覆されて剥き出し状態ではなくなるので、血液サラサラ系のお薬はだいたい半年から1年が経った時点で、1種類に減らす場合が多いです。

これは出血のリスクと、血栓ができるリスクのバランスなので、患者さんごとに異なるため担当医師の指示に必ず従ってください。

さて、ステント治療と血液サラサラ系の薬の切っても切れない関係を説明してきましたが、最後に1つ、問題提起を。

例) 心臓のステント治療をしたが、直後に大腸癌が見つかり手術をしなければいけないことになった。さてどうするか。

こんな状況の時はどうすればいいか。そんな偶然・・・と思うかもしれませんが、こういうことはよくあります。結論から言うと、とても困る、としか言えません。大腸癌の手術は転移なんてする前に当然早めにした方がよいでしょう。しかし血液サラサラ系の薬はすぐにはやめられない。よって答えはありません。

だからこそ、前回説明した便潜血の検査のような、検診が大事なのです。また我々はカテーテル治療をする前には必ず、貧血や出血傾向がないか、今一度よく考えてから治療をします。もちろん急性心筋梗塞の場合はそんな悠長なことは言っていられませんが。

本日はこの辺で。次回はこの続きで、カテーテル治療の注意点、合併症と医療ミスの違いについて、を予定しています。それでは!

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