夏風邪

こんにちは。ここ数年はこの時期になると夏風邪を引いてしまいます。一応マスクはなるべくするようにはしているのですがやはり外来で大勢の風邪の方の診察をしているとどこからかもらってしまうのか。

実家が小児科の医院をしているという友達は、まあ風邪には強かったですね。色んなウイルスがたくさんいる中で育っているからたぶん抗体がたくさんできているのでしょうね(笑)

さて、今日は風邪についてです。実際自分が引いてみると分かりますが、風邪ってたぶんいつか治るのは分かっていても症状自体はすごく辛いですよね?僕もつらいです。特に咳がなかなか止まらなくてこれがほんとにつらい・・・

スポンサーリンク

①そもそも風邪とは?

色んな呼び方があります。風邪、感冒、急性気管支炎、ウイルス性気管支炎、急性上気道炎、etc。いずれにせよ、咳が出たり喉が痛くなったり痰が出たり、呼吸器(肺)の症状が出るのが特徴です。

②原因は?

9割はウイルスが原因です。ウイルスの種類は、ライノウイルスとか、アデノウイルスとか、とにかく色々です(笑)。残り1割は細菌と呼ばれる微生物が原因のこともあります。

③感染の場所は?

これは気道と呼ばれる場所で感染が起こります。気道には上気道と下気道があり、口から咽頭(のど)の奥までを上気道、そこから下、肺(肺胞)までを下気道といいます。風邪はこの気道感染の中でも上気道に起こります。ちなみにこの感染が下気道まで及ぶといわゆる肺炎という状態になります。ウイルスが原因となる風邪は多くは上気道までの感染のことを言います。

④治療法は?

ここが一番問題となるのですが、風邪のウイルスをやっつけるのは、他でもない、「あなた自身」です。先ほど②でウイルスは色々ですと少しいい加減なことを言いましたが、ウイルスの種類や細かい型は本当に様々です。インフルエンザや帯状疱疹など、ウイルスが原因でも抗ウイルス薬という薬がきちんと開発されている病気もあるのですが、これらは例外です。その他のウイルス感染はほとんど自分の免疫細胞(白血球とかマクロファージなど)の活躍に頼るしかないのです。

ポイントとしては、ウイルス感染の場合はあまり高熱が出ないこと、ウイルスには「抗生剤」は全く効かないこと、でしょうか。抗生剤自体はとても大切な薬ですが、人によってはアレルギーや副作用が出ることもあるし、むやみに使うと「耐性菌」と呼ばれる抗生物質に耐性ができて効かない新しい菌が生まれる温床になってしまいます。患者さんの中には「抗生物質」を処方してもらえないと納得できないし帰れない、という方も時々いますが、風邪に対しての抗生剤は、意味がないだけでなくデメリットの方が大きいんです。知らず知らずのうちに、自分の体の中に抗生剤が効かない耐性菌を育ててしまっている可能性もあり、そういった菌が将来自分に悪さをすることもあるので注意が必要です。

スポンサーリンク

⑤肺炎は別

ただし、肺炎、つまり細菌が原因の感染で下気道、肺まで感染が及んでしまった場合はもちろん抗生剤が必要です。特徴としては高熱が出たり、頑固な咳や痰が出て体の中の酸素の値が下がることもあります。もちろん病院できちんと診断を受ければ肺炎と分かりますが、実際問題レントゲンや採血の検査をしないと分からないのが現状です。我々はたくさんの風邪の患者さんの中から、症状、発熱、酸素飽和度、その他年齢や脳梗塞の既往などの背景を勘案して肺炎を見逃さないようにしなくてはなりません。なぜなら肺炎と風邪では治療法が全く違うからです。風邪で命を落とすことはあまり多くはないのですが、肺炎は日本人の死亡原因のトップ5には入る病気です。早期発見と治療が重要です。

⑥風邪と紛らわしい病気

さて、実は私自身もこの可能性はありますが、風邪のような症状で、咳が長く続く病気は他にもあります。非典型肺炎と呼ばれるマイコプラズマやクラミジアなどが原因の肺炎はあまり熱も出ず、乾いた咳が続きレントゲンでも典型的な肺炎像がみられないものとして有名です。他には気管支喘息や咳喘息、夏型過敏性肺臓炎などでしょうか。マイコプラズマ肺炎には抗生剤が必要です。喘息には吸入などの治療が、夏型過敏性肺臓炎などは家のダニやハウスダストなどが原因のこともあり、家庭環境の見直しも必要です。実は私もずーっと咳が続いていますが、夏で暑いので冷房をつけると咳が急に出てきて、止めると少し落ち着く、みたいな現象があったので昨日クーラーのフィルターを掃除しました。ただやはり素人作業では完全に掃除するのは難しいですね。ただやらないよりははるかにマシでしょうが。もちろんクーラーの掃除をする時は皆さんも最低限マスクを二重にするなど工夫はしてくださいね。

・・・私も来週も咳が続くようならレントゲンを撮ろうかと思っています。それではまた。

よかったら応援クリックお願いします。

にほんブログ村

人気ブログランキング

 

スポンサーリンク

 

 

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です