虫歯の行く末

こんばんは。先週、今週はなかなか忙しく、ホームページの移転などの作業もあり更新が遅くなってしまいました。さて、前ブログ「告知」でお知らせしたとおり、新ブログ最初の1回目は「虫歯」について勉強していきましょう。

虫歯とは、口の中の細菌が、甘いもの(糖)を取り込んで、酸を出すことにより歯を溶かしてしまう病気のことです。この酸が歯を溶かすことを脱灰と言います。だからといって甘いものを食べたら即虫歯になるかというと、そうではありません。唾液が甘いものでできた酸を中和してくれるのです。これを再石灰化といいます。この脱灰と再石灰化のバランスがとれているうちは虫歯になりませんが、このバランスが崩れて脱灰の割合が多くなると虫歯になってしまいます。

バランスが崩れるということは、①虫歯菌が酸を出す量が多い、②酸の中和ができていないのどちらかです。順にみていきましょう。

①虫歯菌が酸を出す量が多い

先ほどお話ししたように、虫歯菌は甘いもの(糖分)に反応して酸を出します。つまり甘いものをたくさん食べたり間食が多いと、その分虫歯菌が酸を出す機会が多くなります。また口の中の虫歯菌の数や種類も関係します。

虫歯予防のためには食後、歯磨きをするのがよいですが、この歯磨きの時にうまく歯垢が落ちないと、やはり糖の成分が残ってしまい、虫歯菌にとっては格好の餌になってしまいます。見落としがちな奥歯の溝、歯と歯茎の境目、歯の間の歯垢も歯ブラシや糸ようじ・歯間ブラシなどでしっかり落としましょう

 

②唾液の量が少ない、唾液の中和力が弱い

唾液の量や質には個人差があります。こればかりは仕方がないことですので、やはり①で赤字で書いた部分が個人で対策できるところかと思いますのでしっかり予防していきましょう。

さて、ここからは虫歯が原因で起こる病気に関して説明していきます。虫歯自体も治療は嫌なものですが、残念ながら虫歯が原因で起こる怖い病気があるのも事実です。社会人になってからはついつい仕事も忙しく疲れてしまうため、その上さらに歯医者さんに行く、というのは時間もないしついついおっくうになってしまいます。

しかしながら歯も胃や腸と同じく消化器官の1つ。全身につながります。虫歯を放置していくと歯の髄、顎の骨に達して感染を起こします。また虫歯などで口の中が不衛生だと、例えば歯が抜けたりしたときに、血流に乗って口の中の菌が全身に広がってしまいます。血液中は「無菌」なのが普通ですが、血液中に菌が繁殖して広がることを「敗血症」といい、命にかかわる病気です。

もちろん、血液の中には以前のブログでもご紹介した通り白血球が待機しているので、そうやすやすとは菌の繁殖を許しません。しかし、心臓にある弁というところは菌がついたら繁殖しやすく、疣贅と呼ばれるコロニーのようなものを作ってしまうと容易に繁殖します。これは「感染性心内膜炎」という病気です。コロニーは強力で、抗生物質がなかなか効かない上に、心臓の中で繁殖した菌は脳や全身にコロニーの状態で飛んでいき、脳梗塞を起こしたり新たな臓器で感染をさらに増殖させます。この病気自体は非常に死亡率の高い病気で、心臓の弁が菌だらけで、かつ壊れているので心臓の手術で弁を取り換えないといけないのですが、それほど状態が悪いともいえるので手術自体も命がけのものになるのです。

 

いかがだったでしょうか。今回はなんだか脅かすような話で申し訳なかったですが、伝えたかった内容としてはたかが虫歯といって油断しないでしっかりと予防し、もし体質的に虫歯になりやすいのだとしたら勇気を出して早めに歯医者さんで適切な治療を受けてほしいと思います。

ひと昔前は、「芸能人は歯が命」なんて言ったものですが、歯はとても大事なもので、虫歯はバカにできない病気なのです。

それでは今日はこのへんで。

 

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