日別アーカイブ: 2019年3月15日

かぜ?長引く咳の原因は??

こんばんは。だいぶ暖かくなってきましたが、まだ足が冷えたり時間帯によっては寒い時もありますね。

誰しもかぜを引いたことがあるでしょうけど、咳が長引くとつらいですよねぇ。

今日は、そんな長引く咳の原因について、思いつく限り書いてみたので一緒に勉強していきましょう。

 

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とある文献を元に、長引く咳の原因として多いものを調べてきたので今回は多い順にランキング形式で解説していきます。クイズ番組ではないので、いきなり第1位からどうぞ笑

第1位 咳喘息(せきぜんそく) 57%

最も多かったのは、咳ぜんそく。ぜんそく、は聞いたことがあるでしょうか。ぜんそくとは、気管支という肺に通じる空気の通り道(気道)にある筋肉が縮んでしまって気道狭くなることにより、呼吸がしづらくなる病気のことです。アレルギー体質が原因ですが、その一歩手前のような状態を咳ぜんそくと言います。ぜんそくのような呼吸困難な状態こそないものの、頑固な咳が続く原因となります。

普通の咳止めだけではなく、吸入薬や気管支の筋肉をリラックスさせる薬、気管支のアレルギー改善薬などを使うとよくなることが多いです。

第2位 副鼻腔気管支症候群 15%

なんだかゴツい名前ですね。これは、肺炎球菌やインフルエンザ菌などのばい菌が悪さをして、白血球がばい菌と戦った結果、痰が出たり、長い間戦いが起こっている(慢性炎症)ことで咳が出る状態です。クラリスロマイシンなどの抗生物質や痰切りのお薬で治療します。

第3位 胃食道逆流症 12%

これは気管支や肺とあまり関係のない病気です。食べ物を口から食べると、食道というところを通って胃に入ります。胃には胃液がありますが、この胃液が食べ物を消化して腸にいけばいいのですが、お腹に圧力がかかったり(腹圧といいます)、横になって寝たりしていると胃から食道の方に逆流してしまうことがあり、これを胃食道逆流症と言います。食道は気管支のすぐ後ろにありますので、胃液の逆流により咳が出ることがあるので、肺の病気と勘違いされやすいのです。

長引く咳の原因は、思わぬところにあったりもするのです。

※ランク外 降圧薬の副作用 1.2%

私が元にした文献では1.2%とあまり頻度は高くなかったのですが、普段外来をしているとしばしば見かけるのはある特定の種類の血圧の薬の副作用で咳が出ることがあります。それは、難しい言葉ですがアンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬と呼ばれます)という種類の血圧の薬です。最近はあまり使われなくなりましたが、心臓病を合併した高血圧の治療にはエビデンスが豊富なので好んで使う循環器内科の先生もいます。

長引く咳の原因、いかがだったでしょうか?

咳をすることで肺にばい菌や食べ物が入るのを防いでくれるので、いわば咳とは体にとって必要な反射でもあるのです。咳を止めるための薬はありますが、咳自体はなかなか薬で完全に止めるのは難しいものです。実際に私自身も2週間以上咳が続いたこともありました。

ここまで話してきてなんですが、当ブログのコンセプトとして敢えて言うのであれば、かぜを引かないためには手洗いうがいが1番かもしれませんね笑

それではおやすみなさい。

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ピロリ菌の治療

こんばんは。ちょっと遅くなりましたが、それでは続きです。ピロリ菌がいると胃炎や胃潰瘍、胃癌などいくつかの胃の病気になりやすいことを前回お話ししました。それでは、ピロリ菌がいるかどうか、どのようにして分かるのでしょうか。まずはピロリ菌の検査方法について見ていきましょう。

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①尿素呼気試験

検査用のお薬を飲んでから飲む前と後での呼気(吐いた時の息)を集めて診断する方法です。簡単にでき、精度が高いので主流の検査方法です。

②採血検査または尿検査

血液中や尿中のピロリ菌抗体を調べる方法です。

③便検査

便の中のピロリ菌の抗原があるかどうかを調べる方法です。

④内視鏡検査

いわゆる胃カメラのことですね。胃カメラを飲んで、胃の細胞を一部取ってきて顕微鏡で見る方法です。

以上、大きく分けて4つご紹介しました。では、どの検査を受けるといいのでしょうか。

まず、大前提として、単にピロリ菌に感染しているかどうかを調べる検査は保険が効かないため自費診療となります。胃カメラで「胃炎」があると診断された場合は、引き続いて胃の細胞を採取して調べるピロリ菌の「検査」と、ピロリ菌陽性の場合の「除菌治療」が保険適応となります。

では、ピロリ菌の検査をするだけで胃カメラを受けなければいけないのでしょうか?

胃カメラはやはり患者さんの負担が大きい検査です。ピロリ菌の有無を調べるだけで胃カメラを飲まないといけない、というのはいささかハードルが高い。そこで①~③のような検査があるのです。(もちろん胃癌などがないか調べるため胃カメラを毎年飲んでいます、という場合もあるので一概には言えませんが)

では、実際にどのような流れでピロリ菌を診断し、治療する流れになるのでしょうか。

 

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Step1:①~③の検査でピロリ菌がいるか調べる(ここは残念ながら自費診療)

→陰性だった場合はそこで一安心、検査終了。

→陽性だった場合は次のStepに進みます。

Step2:胃カメラを受け「胃炎」の診断をしてもらい、細胞採取からピロリ菌診断を受ける。

ここで注意したいのは、①~③の検査でピロリ菌陽性となった場合でも、残念ながらそれのみでは除菌治療の「保険適応」にはなりません。なぜかと言われるとお国がそう決めているので仕方がないのです。検査だけしても治療しなければ意味がありません。現在のルールでは「胃炎」などの診断がつかなければ保険治療ができません。しかし、胃炎かどうかはどんな名医でも胃の中を見てみないことには分からないので、胃カメラを飲まないと診断できないのです。

そこで、現状としては健診などで「ピロリ菌陽性」となった場合はStep2で胃カメラを受けてもらい、「胃炎」の診断をしてもらうことで除菌治療が可能になるのです。

除菌には3つの薬があり、2種類の「抗生物質」と、胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬という薬の組み合わせになります。最近では3種類をミックスしたお薬も発売されています。これを1週間飲むことで除菌治療になります。

Step3:治療から4週間以降に除菌されているかの効果判定を行います。

これでピロリ菌陰性なら除菌完了、陽性の場合は再度「二次除菌」といってお薬の組み合わせを少し変えて再度除菌治療を行い、また効果判定を行うといった流れになります。

いかがだったでしょうか。検査方法もさることながら、ピロリ菌に関しては保険が効くか効かないかといった問題もありかなり複雑で分かりにくいですねー。

また、ピロリ菌がいることで胃癌のリスクが高くなることはエビデンスとして明らかなことなのに、いちいち胃カメラをしないと保険治療も受けられないというのは個人的には何とかしてほしいなとは思いますが・・・

またこの保険のルールについても、もちろん医師も把握しておくべきことではあるのですが正確には病院の中でも医事課という部署での専門になります。消化器内科の専門の医師であれば把握していると思いますが、これだけ仕組みが複雑なので消化器の専門外の先生ですと医師でも正確に把握できていないこともありますので、詳しくはお近くの医療機関で相談してみましょう。

それではおやすみなさい。

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