月別アーカイブ: 2019年3月

手首の血圧計はダメ??

こんにちは。今日は雑談程度に、患者さんから質問があったので血圧計の種類について説明します。

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Aさん 「血圧計を買いたいんですが、手首で測るものより腕で測るものの方がやっぱりいいんですか?」

こういった内容です。誰しも疑問に思うことかもしれません。

結論から先に言います。答えは、

イエスであり、ノーでもある。

これでは答えになってないですね笑 詳しく説明します。

 

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まず、病院などで測る血圧計は普通は腕の前の方、いわゆる力こぶができる部分で測ることが多いでしょう💪

正確には、上腕といいます。上腕にある血管なので、上腕動脈という名前の血管の圧力を測っています。

一方で、その上腕動脈は手の先の方にいくに従って枝分かれしていきますが、手首のところでは、親指側に橈骨動脈という血管が走っており、手首の血圧計はここの圧力を測っています。

つまり、上腕動脈と橈骨動脈は、つながっています。このため、途中で詰まったり狭いところなどがなければだいたい同じくらいの血圧になります。

ただし、血圧を測る時に手首をダランと下げて測ると重力の分、手首の方が高く出る時があります。腕の場合もそうですが、血圧を測る時は心臓と同じくらいの高さに腕や手を置いて測るといいでしょう。

まとめると、手首の血圧計がダメなわけではないですが(注)、手首は下に垂らしがちなので、測る時の姿勢に気をつけ、心臓と同じ高さで測る。

これを気をつけていればよいでしょう。

血圧というのは生き物なので、ちょっとしたことで変動します。同じ人同士で将棋を指したとしても、毎回違う局面になり、結果も変わるかもしれません。

精神的に緊張していたり、痛みや苦痛のある時に測るとたいていは高くなります。歩いて病院に来てすぐに血圧を測ると家で落ち着いて測るよりも高くなるでしょう。

測定姿勢に気をつけて手首と腕で血圧を測ったとしても、10から20くらいの誤差が出る時はあります。

大事なのは、毎回同じ条件で測定して、その数値1つを見るのではなく、全体として見ること。そしてなるべく血圧手帳などの記録をつけて主治医の先生に見てもらいましょう。

その上でお薬を調整するのがベストなやり方だと思います。

いかがだったでしょうか?ちなみに、私もこの度、降圧薬内服を開始しました笑

それではまた。

 

注) 日本高血圧学会ガイドラインでは、「手首血圧計での測定は水柱圧補正が困難であること,また手首の解剖学的特性から動脈の圧迫が困難である場合があり不正確になることが多く、現状では家庭血圧測定には,上腕用を使用する」と記載はあるのも事実ですが、実際には橈骨動脈は体表面からの距離も近いことがほとんどであり、上述のように心臓と同じ高さで測定すればそれほどの誤差は出ないと考えます。そもそも血圧自体変動のしやすいパラメーターなので何をもって誤差と言うかの問題もあります。

<参考文献、サイト>

1)日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2014」

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かぜ?長引く咳の原因は??

こんばんは。だいぶ暖かくなってきましたが、まだ足が冷えたり時間帯によっては寒い時もありますね。

誰しもかぜを引いたことがあるでしょうけど、咳が長引くとつらいですよねぇ。

今日は、そんな長引く咳の原因について、思いつく限り書いてみたので一緒に勉強していきましょう。

 

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とある文献を元に、長引く咳の原因として多いものを調べてきたので今回は多い順にランキング形式で解説していきます。クイズ番組ではないので、いきなり第1位からどうぞ笑

第1位 咳喘息(せきぜんそく) 57%

最も多かったのは、咳ぜんそく。ぜんそく、は聞いたことがあるでしょうか。ぜんそくとは、気管支という肺に通じる空気の通り道(気道)にある筋肉が縮んでしまって気道狭くなることにより、呼吸がしづらくなる病気のことです。アレルギー体質が原因ですが、その一歩手前のような状態を咳ぜんそくと言います。ぜんそくのような呼吸困難な状態こそないものの、頑固な咳が続く原因となります。

普通の咳止めだけではなく、吸入薬や気管支の筋肉をリラックスさせる薬、気管支のアレルギー改善薬などを使うとよくなることが多いです。

第2位 副鼻腔気管支症候群 15%

なんだかゴツい名前ですね。これは、肺炎球菌やインフルエンザ菌などのばい菌が悪さをして、白血球がばい菌と戦った結果、痰が出たり、長い間戦いが起こっている(慢性炎症)ことで咳が出る状態です。クラリスロマイシンなどの抗生物質や痰切りのお薬で治療します。

第3位 胃食道逆流症 12%

これは気管支や肺とあまり関係のない病気です。食べ物を口から食べると、食道というところを通って胃に入ります。胃には胃液がありますが、この胃液が食べ物を消化して腸にいけばいいのですが、お腹に圧力がかかったり(腹圧といいます)、横になって寝たりしていると胃から食道の方に逆流してしまうことがあり、これを胃食道逆流症と言います。食道は気管支のすぐ後ろにありますので、胃液の逆流により咳が出ることがあるので、肺の病気と勘違いされやすいのです。

長引く咳の原因は、思わぬところにあったりもするのです。

※ランク外 降圧薬の副作用 1.2%

私が元にした文献では1.2%とあまり頻度は高くなかったのですが、普段外来をしているとしばしば見かけるのはある特定の種類の血圧の薬の副作用で咳が出ることがあります。それは、難しい言葉ですがアンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬と呼ばれます)という種類の血圧の薬です。最近はあまり使われなくなりましたが、心臓病を合併した高血圧の治療にはエビデンスが豊富なので好んで使う循環器内科の先生もいます。

長引く咳の原因、いかがだったでしょうか?

咳をすることで肺にばい菌や食べ物が入るのを防いでくれるので、いわば咳とは体にとって必要な反射でもあるのです。咳を止めるための薬はありますが、咳自体はなかなか薬で完全に止めるのは難しいものです。実際に私自身も2週間以上咳が続いたこともありました。

ここまで話してきてなんですが、当ブログのコンセプトとして敢えて言うのであれば、かぜを引かないためには手洗いうがいが1番かもしれませんね笑

それではおやすみなさい。

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ピロリ菌の治療

こんばんは。ちょっと遅くなりましたが、それでは続きです。ピロリ菌がいると胃炎や胃潰瘍、胃癌などいくつかの胃の病気になりやすいことを前回お話ししました。それでは、ピロリ菌がいるかどうか、どのようにして分かるのでしょうか。まずはピロリ菌の検査方法について見ていきましょう。

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①尿素呼気試験

検査用のお薬を飲んでから飲む前と後での呼気(吐いた時の息)を集めて診断する方法です。簡単にでき、精度が高いので主流の検査方法です。

②採血検査または尿検査

血液中や尿中のピロリ菌抗体を調べる方法です。

③便検査

便の中のピロリ菌の抗原があるかどうかを調べる方法です。

④内視鏡検査

いわゆる胃カメラのことですね。胃カメラを飲んで、胃の細胞を一部取ってきて顕微鏡で見る方法です。

以上、大きく分けて4つご紹介しました。では、どの検査を受けるといいのでしょうか。

まず、大前提として、単にピロリ菌に感染しているかどうかを調べる検査は保険が効かないため自費診療となります。胃カメラで「胃炎」があると診断された場合は、引き続いて胃の細胞を採取して調べるピロリ菌の「検査」と、ピロリ菌陽性の場合の「除菌治療」が保険適応となります。

では、ピロリ菌の検査をするだけで胃カメラを受けなければいけないのでしょうか?

胃カメラはやはり患者さんの負担が大きい検査です。ピロリ菌の有無を調べるだけで胃カメラを飲まないといけない、というのはいささかハードルが高い。そこで①~③のような検査があるのです。(もちろん胃癌などがないか調べるため胃カメラを毎年飲んでいます、という場合もあるので一概には言えませんが)

では、実際にどのような流れでピロリ菌を診断し、治療する流れになるのでしょうか。

 

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Step1:①~③の検査でピロリ菌がいるか調べる(ここは残念ながら自費診療)

→陰性だった場合はそこで一安心、検査終了。

→陽性だった場合は次のStepに進みます。

Step2:胃カメラを受け「胃炎」の診断をしてもらい、細胞採取からピロリ菌診断を受ける。

ここで注意したいのは、①~③の検査でピロリ菌陽性となった場合でも、残念ながらそれのみでは除菌治療の「保険適応」にはなりません。なぜかと言われるとお国がそう決めているので仕方がないのです。検査だけしても治療しなければ意味がありません。現在のルールでは「胃炎」などの診断がつかなければ保険治療ができません。しかし、胃炎かどうかはどんな名医でも胃の中を見てみないことには分からないので、胃カメラを飲まないと診断できないのです。

そこで、現状としては健診などで「ピロリ菌陽性」となった場合はStep2で胃カメラを受けてもらい、「胃炎」の診断をしてもらうことで除菌治療が可能になるのです。

除菌には3つの薬があり、2種類の「抗生物質」と、胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬という薬の組み合わせになります。最近では3種類をミックスしたお薬も発売されています。これを1週間飲むことで除菌治療になります。

Step3:治療から4週間以降に除菌されているかの効果判定を行います。

これでピロリ菌陰性なら除菌完了、陽性の場合は再度「二次除菌」といってお薬の組み合わせを少し変えて再度除菌治療を行い、また効果判定を行うといった流れになります。

いかがだったでしょうか。検査方法もさることながら、ピロリ菌に関しては保険が効くか効かないかといった問題もありかなり複雑で分かりにくいですねー。

また、ピロリ菌がいることで胃癌のリスクが高くなることはエビデンスとして明らかなことなのに、いちいち胃カメラをしないと保険治療も受けられないというのは個人的には何とかしてほしいなとは思いますが・・・

またこの保険のルールについても、もちろん医師も把握しておくべきことではあるのですが正確には病院の中でも医事課という部署での専門になります。消化器内科の専門の医師であれば把握していると思いますが、これだけ仕組みが複雑なので消化器の専門外の先生ですと医師でも正確に把握できていないこともありますので、詳しくはお近くの医療機関で相談してみましょう。

それではおやすみなさい。

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ピロリ菌ってなに??

こんにちは。仕事上の問題がひと段落した昼下がり。いかがお過ごしでしょうか?

今日は、最近よく耳にする「ピロリ菌」について勉強していきましょう。

正式にはHelicobacter.Pylori(ヘリコバクターピロリ)と言います。ピロリ菌と略して言うことが多いですね。

胃の中は胃酸が分泌されるため、普通はばい菌は棲み着くことができません。しかしこのピロリ菌、ウレアーゼという特殊な酵素を出して胃の粘液中の尿素からアンモニアを作り出し、胃酸を勝手に中和してしまい、結果図々しくも棲み着いてしまうのです。

この菌、昔は誰もが保菌しているような状態でしたが、生活環境や衛生状態が改善したことで、先進国では保菌率が減ってきました。

世界中でみると2人に1人、半分くらいの人が保菌していると言われていますが、先進国日本においては20代の人の保菌率は4人に1人くらいと言われています。

ただし、40代以上では保菌率は70%程度とも言われており、これは戦後の生活衛生状態の改善などが原因とも言われています。

ではどこから感染するのか。これは確定的なことは分かっていませんが、経口感染、つまり口から入ってくると言われています。具体的には食べ物や口から口への感染、不潔なものを口に含んだり食べたりすると感染するようです。

では次に、ピロリ菌を持っていると何がいけないんでしょうか?

ピロリ菌は、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃のリンパ腫、胃癌などのリスク因子であることが分かっています。必ずなる、というわけではありません。ピロリ菌を持っている人と持っていない人の集団を比べた時に、例えば将来胃癌にかかる人がピロリ菌を持っている集団では約2.6〜8倍だったという研究結果が出ています。

つまり、すぐに悪さをするわけではないけれども、ずっといるとロクなことしない奴。それがピロリ菌のイメージですね。

では、どのように診断して治療するのでしょうか。続きはまた今日の深夜に更新します。

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危ない頭痛の見分け方

こんばんは。今日は頭痛について勉強していきましょう。誰しも多かれ少なかれ頭痛を経験したことはあるはずです。それでも様子を見ていたら自然に治ることの方が多いと思います。しかし、中には危険な病気が隠れているケースもあるのです。

では、どんな時に病院に行けばいいか、どんな時に救急車を呼べばいいのか。というところをポイントに勉強していきましょう!

①危険な頭痛

まずは緊急性がある、命に関わる頭痛について。代表的な病気は、脳出血、くも膜下血腫です。脳は頭蓋骨によって守られていますが、頭蓋骨の中、つまり脳の中で出血が起こると、血が血腫となって広がり、脳細胞の神経を圧迫して強い頭痛や吐き気が出ます。私たちは、バットで殴られたような痛み、と教わりますが、バットで殴られた経験のある人はそういないでしょう。要は、それくらい強い頭痛ということです。脳出血やくも膜下血腫が起こる原因は、大きく分けると頭を強くぶつけた時と、元々脳に動脈瘤のような病気が隠れていてそれが破裂して起こる場合があります。頭を強くぶつけたら血が出る、というのは何となく分かりやすいと思います。動脈瘤というのは、例えば長年、高血圧を放置していて知らないうちに脳に動脈瘤ができている、といったことが考えられます。

いずれにせよ、脳の中で出血が起こると、尋常じゃない痛みが、急に、起こります。これが危険な頭痛の特徴です。またこのように脳内に明らかな原因がある時は、自然に治ったりはしないし、次第に症状が強くなり意識朦朧となったり状態は刻一刻と悪化します。これらが、危険な頭痛を見分けるポイントとなります。

なお、子供が頭をぶつけてタンコブができることがありますが、タンコブは頭蓋骨の外、皮膚の下つまり皮下の出血なので脳には影響はしません。ただタンコブがある=脳の中は大丈夫、という公式は成り立たないので注意して下さい。

脳の中の状態は、専門の医者でもCT検査をしなければ分からないのです。

その他、脳炎や髄膜炎といった感染症でも頭痛や意識障害が起こりますが、大抵の場合は高熱が出るのが特徴です。

さすがにもうシーズンを過ぎましたが、インフルエンザでも頭痛が起こりますね。

②待てる頭痛

命の危険がない、痛み止めなどで様子を見ておけば自然によくなる頭痛もあります。そうそう命の危険があっては困りますから、多くの頭痛はこちらに当てはまります。

具体的な病気の名前を挙げると、片頭痛とか、筋緊張型の頭痛といいます。片頭痛は、頭痛が起こる前に目がチカチカしたり耳鳴りがしたりといった予兆があることが多いのが特徴です。一方、筋緊張型頭痛は、肩こりなどの肩や首の筋肉疲労からくる頭痛です。現代人はストレスが多いと言われていますが、お仕事などでパソコンと一日中睨めっこをしている方などは、こうした頭痛が起こりやすいです。

ちなみに私も今、ぼんやりとした頭痛に悩まされながらこの記事を書いています笑

その他、血圧が極端に高い方や、薬の副作用などでも頭痛は起こります。

まとめると、

緊急性のある頭痛との違いは、まず痛みの程度、強さや、しばらくするとよくなるのか、全然よくならずむしろ悪化していくのか、といった違いだと思います。しかし痛みの強さは個人の主観によるところが大きく、人によって感じ方は様々なので難しい。

そこで、急に爆弾がドン!と爆発したかのように突然強い痛みがきたのか、それともじんわり気づいたら頭痛がしたのか、という発症の仕方も見分けるポイントとなります。当然前者が危険な頭痛なわけです。

その他、番外編として、特にご高齢の方などは、よく転倒して頭をぶつけてしまうこともあるかと思います。その時は問題なくても、血管が脆いので、毛細血管から徐々に出血が広がり、1,2週間から最大1ヶ月くらいかけて血腫が広がる場合があります。これを慢性硬膜下血腫といいます。ご高齢の方が頭をぶつけて数週間後に、頭痛や認知症、失禁などの今までになかった症状が出てきたら、病院を受診してCTを撮ってもらいましょう!

いかがだったでしょうか?それでは私も頭痛が徐々に悪化してきたので(笑)、今夜はこの辺で、おやすみなさい。

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虫歯の行く末

こんばんは。先週、今週はなかなか忙しく、ホームページの移転などの作業もあり更新が遅くなってしまいました。さて、前ブログ「告知」でお知らせしたとおり、新ブログ最初の1回目は「虫歯」について勉強していきましょう。

虫歯とは、口の中の細菌が、甘いもの(糖)を取り込んで、酸を出すことにより歯を溶かしてしまう病気のことです。この酸が歯を溶かすことを脱灰と言います。だからといって甘いものを食べたら即虫歯になるかというと、そうではありません。唾液が甘いものでできた酸を中和してくれるのです。これを再石灰化といいます。この脱灰と再石灰化のバランスがとれているうちは虫歯になりませんが、このバランスが崩れて脱灰の割合が多くなると虫歯になってしまいます。

バランスが崩れるということは、①虫歯菌が酸を出す量が多い、②酸の中和ができていないのどちらかです。順にみていきましょう。

①虫歯菌が酸を出す量が多い

先ほどお話ししたように、虫歯菌は甘いもの(糖分)に反応して酸を出します。つまり甘いものをたくさん食べたり間食が多いと、その分虫歯菌が酸を出す機会が多くなります。また口の中の虫歯菌の数や種類も関係します。

虫歯予防のためには食後、歯磨きをするのがよいですが、この歯磨きの時にうまく歯垢が落ちないと、やはり糖の成分が残ってしまい、虫歯菌にとっては格好の餌になってしまいます。見落としがちな奥歯の溝、歯と歯茎の境目、歯の間の歯垢も歯ブラシや糸ようじ・歯間ブラシなどでしっかり落としましょう

 

②唾液の量が少ない、唾液の中和力が弱い

唾液の量や質には個人差があります。こればかりは仕方がないことですので、やはり①で赤字で書いた部分が個人で対策できるところかと思いますのでしっかり予防していきましょう。

さて、ここからは虫歯が原因で起こる病気に関して説明していきます。虫歯自体も治療は嫌なものですが、残念ながら虫歯が原因で起こる怖い病気があるのも事実です。社会人になってからはついつい仕事も忙しく疲れてしまうため、その上さらに歯医者さんに行く、というのは時間もないしついついおっくうになってしまいます。

しかしながら歯も胃や腸と同じく消化器官の1つ。全身につながります。虫歯を放置していくと歯の髄、顎の骨に達して感染を起こします。また虫歯などで口の中が不衛生だと、例えば歯が抜けたりしたときに、血流に乗って口の中の菌が全身に広がってしまいます。血液中は「無菌」なのが普通ですが、血液中に菌が繁殖して広がることを「敗血症」といい、命にかかわる病気です。

もちろん、血液の中には以前のブログでもご紹介した通り白血球が待機しているので、そうやすやすとは菌の繁殖を許しません。しかし、心臓にある弁というところは菌がついたら繁殖しやすく、疣贅と呼ばれるコロニーのようなものを作ってしまうと容易に繁殖します。これは「感染性心内膜炎」という病気です。コロニーは強力で、抗生物質がなかなか効かない上に、心臓の中で繁殖した菌は脳や全身にコロニーの状態で飛んでいき、脳梗塞を起こしたり新たな臓器で感染をさらに増殖させます。この病気自体は非常に死亡率の高い病気で、心臓の弁が菌だらけで、かつ壊れているので心臓の手術で弁を取り換えないといけないのですが、それほど状態が悪いともいえるので手術自体も命がけのものになるのです。

 

いかがだったでしょうか。今回はなんだか脅かすような話で申し訳なかったですが、伝えたかった内容としてはたかが虫歯といって油断しないでしっかりと予防し、もし体質的に虫歯になりやすいのだとしたら勇気を出して早めに歯医者さんで適切な治療を受けてほしいと思います。

ひと昔前は、「芸能人は歯が命」なんて言ったものですが、歯はとても大事なもので、虫歯はバカにできない病気なのです。

それでは今日はこのへんで。

 

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