月別アーカイブ: 2019年5月

北京

こんにちは。私事ですが、6月に学会で北京へ行ってきます。その準備やその他の仕事もあり最近はとても忙しいのでなかなか更新が滞ってしまっています。

学会についてはポスター発表ですが、初めての国際学会ということで英語や海外に若干の不安がありますが、日本の恥にならないよう頑張ります笑

1つ大きな不満としては、学会までそろそろ2週間を切るのにも関わらずまだ、ポスター発表の日程について発表されていないっていう・・・

お陰でホテルと飛行機のチケットを取るのが遅れていて割高になりそう。昨日ネットで色々調べたら、だいたい4泊で飛行機代込みで最安値で7,8万くらいのようですが、直行便となると15-20万くらいに跳ね上がるようです。あな恐ろしや。ただ飛行機の直線距離で3時間代で行けるところをわざわざマカオとかを経由して11時間くらい空港で待機して片道20時間のコースとか、ほんと終わってるなとは思いますが。まあ仕方ないのか。

どこか安いプランはないのか。それもこれも、とっとと全スケジュールを公開しない学会側が悪い。普通は1ヶ月前くらいにプログラムできてるはずですけどねぇ。ちなみに日本の支部に問い合わせたら同じような問い合わせはいくつか来ているそうです。困ったものだ。

と今回は愚痴ばかりになってしまいすみません。とにかく準備やら何やらでなかなか更新ができないことを伝えたかっただけです。北京行ったら、あまり普段撮らない写真をたくさん撮ってまた更新できたらいいなと思っています。それでは。

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インフルエンザ再流行と注意すべき2つのポイント

こんにちは。さすがに平成も終わり、令和となり暖かくなってきましたが、今年はスギ花粉の飛散量が多かったり寒暖差が大きい影響もあり、春になって再びインフルエンザが再流行している地域もあるようです。私自身は4月に入ってからはインフルエンザの患者さんを見ていませんが、ニュースにもなっているように一部では流行しているのが事実です。

我々としても冬場は当然のように発熱の鑑別にまず「インフルエンザ」を挙げて検査をするのですが、まだまだインフルエンザを無視するわけにはいかないようですね。

今回は、患者さん目線でインフルエンザについて注意すべき点をまとめてみました。

 

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まずインフルエンザとは、「インフルエンザウイルス」が原因で起こる感染症です。インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型があり、人に感染するのはA型とB型です。

症状として多いのは、発熱(高熱のことが多いが必ずしも高熱が出るとは限らない)や咳、のどの痛みといった風邪のような症状に加えて頭痛や全身の筋肉の痛みが出るのが特徴です。ただし、これら全てが揃うわけではなく、いずれかの症状が出ることが多く、症状は人によって異なります。

インフルエンザワクチンの接種により予防効果は高まりますが、ワクチンを接種するとインフルエンザにかからないわけではありません。米国の報告では、インフルエンザワクチンの65歳以下の予防効果は70~90%(ワクチン株と流行株が一致している場合=つまり流行しているウイルスの型の予想が当たっている場合)と言われています。日本では65歳以上の基礎疾患のない方の予防効果は約45%の発症を阻止し、約80%の死亡を阻止したとの報告があります。1)~3)

次にインフルエンザの診断についてですが、医療機関にいけば簡単な迅速キットで5~15分程度で診断がつきます。方法は鼻の中を細い綿棒のようなものでグリグリやって、鼻の粘膜についているインフルエンザウイルスの抗原の有無を判定します。ここで注意点その1ですが、インフルエンザの診断は、発熱(発症)後、12~24時間経たないと陽性になりません。言い方を変えると、インフルエンザの診断は、発熱などの症状が出てからすぐにやっても、「本当はインフルエンザだったとしても」陰性と出るのです。このため、医療機関によってはインフルエンザの流行シーズンには、発熱して翌日の検査を勧める場合もあります。

例えば、「子供が2人とも昨日インフルエンザと診断され、自分も今朝から全く同じ症状で高熱が出ている」というような内容で病院を受診された方がいたとします。誰がどう見ても、十中八九インフルエンザですよね?しかし、インフルエンザの薬はインフルエンザの検査が陽性にならないと保険で出せないのが現状です。

また、インフルエンザは細菌ではなくウイルスなので、抗生物質は効きません。風邪などもウイルスが原因ですが、自然に治りますよね?インフルエンザも結局はウイルスが原因なので、若い人などは自然な免疫で勝手に治ることもあります。しかし、お子さんやご高齢の方など基礎体力が落ちている場合は重症化しやすいので、やはり1回陰性でも翌日再検査をして、インフルエンザであればインフルエンザの薬で治療するのがお勧めです。

 

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ここで、注意点その2です。ここが一番大事なところなので今までの話は読み飛ばしてもらっても結構です(笑)

何かというと、

インフルエンザには強い解熱鎮痛薬は禁忌です。

強い解熱鎮痛薬とは何か?医学用語で恐縮ですが、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)と呼ばれる薬です。具体的には、アスピリン®、バファリン®、ロキソニン®、イブプロフェン、ボルタレン®などです(※)  なぜダメなのか。これは、主に2つの合併症が起こる可能性があるからです。

①インフルエンザ脳炎、脳症

まず1つ目は脳炎、脳症です。インフルエンザ自体の合併症でも稀に脳炎を起こしてしまう方がいますが、インフルエンザに上記のような「強い解熱薬」を使うと脳炎になるリスクが高くなったり、命に関わる重症化しやすいことが指摘されています。

②ライ症候群

2つ目は、ライ症候群というちょっと聞きなれない名前の合併症。簡単に言うと肝障害と脳炎を同時に併発したような症状で、主にインフルエンザに対するアスピリンの内服との関連が指摘されていますが詳細は解明されていない病気です。①と少しかぶっている(オーバーラップ)ような印象です。

やや回りくどくなってしまいましたが、要は、発熱→解熱剤という公式が危ないですよ、というのが今回のメインテーマです。インフルエンザ自体は抗ウイルス薬(タミフル®、イナビル®、リレンザ®、ゾフルーザ®)でいつか治るでしょう。しかしやはり高熱はつらい。ではどうしたらいいか。

インフルエンザで唯一使っていい解熱薬はアセトアミノフェン(カロナール®、アンヒバ®)です。積極的に使った方がいいというものでもないので基本は頭を冷やして自然にインフルエンザの薬が効いて解熱するのが理想ですが、熱がつらい場合はアセトアミノフェンを処方するのが基本です。

では、インフルエンザ陰性の時、または病院でインフルエンザと診断されていなければ使っていいのか?ということですが、ここも注意が必要です。特に流行期においては、「発熱」→風邪かな?ということで市販薬(解熱鎮痛薬の成分含む)を飲んでしまうケースは非常に多いです。このため、稀に脳症を起こしてしまう方がわずかながらいるのも事実です。

繰り返しになりますが、発熱した当日はインフルエンザ検査が「陰性」と出ることもあります。しかし、実際にはインフルエンザであった場合は、実は解熱鎮痛薬が危険となることもあるので注意が必要なわけです。(私個人の考えとしてはよほどのことがない限り、特にインフルエンザ流行期の発熱にはアセトアミノフェンしか出さないことが多いです)

 

※上記の解熱鎮痛薬に関しては決して一般的に薬として否定しているわけではないです。あくまでインフルエンザの時に使用しないでほしい、ということです。

 

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参考文献:

1) 国 立 感 染 症 研 究 所 感 染 症 情 報 セ ン タ ー ホ ー ム ペ ー ジ

2) Prevention and Control of Influenza. Recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP), 2008 . MMWR 2008 :57(RR-07):1-60

3) Influenza Vaccination of Health-Care Personnel.Recommendations of the Healthcare Infection Control Practices Advisory Committee (HICPAC) and the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP).MMWR 2006:55(RR-02):1-16

 

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体重が減る病気の鑑別について

こんにちは。なんだかんだで色んな病気のことを書いてきたので、メジャーな病気についてはそこそこ触れてきたような気がします。

ということで、一般の方向けに分かりやすく書くのであれば、症状→病気、という視点が分かりやすいのではないかと思い立ちました。ある症状から考えられる病気の鑑別を書いていくことで、これを繰り返すと辞書のような形になるのでは、と思います。

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実際、医学部の授業ではチュートリアルのような学習法で、病気の講義だけではなく、〜という症状から考えられる病気をいくつ思いつくか、という考え方は取りあげられています。研修医の頃の救急外来の当直でも応用できる考え方です。当たり前ですが、患者さんは自分は〜病なので治療して下さい、とは言いません。こういう症状で困ってるんです、という主訴(CC=Chief Complaints)を持って病院に来られることが多いです。

また、私はこういう症状があるけれど、何科を受診すればいいんだろう?と悩むこともあるかもしれません。そこで、症状という切り口でどんな病気が考えられるか、ということを勉強していきましょう。

第1弾として、体重減少、を取り上げてみました。明らかに食べるものがヘルシーになったとか、運動してダイエットしてます、という場合は体重は減って当然ですが、特に身に覚えがないのに体重が減るのは心配ですよね。では体重が減少する病気はどういったものが多いのでしょうか?

◯体重減少ってどのくらい?

まず体重減少の定義からです。一般的には5kg以上または全体重の5%以上の減少がある場合は、医学的に何か原因疾患があると疑う根拠になります。あくまで目安ではありますが。

◯原因について

診断の上でポイントとなるのは、当たり前ですが「ご飯を食べれているかどうか」ということです。

①内分泌疾患

食欲があるのに体重が減っていく場合は、内分泌疾患が隠れていることがあります。内分泌疾患の代表選手が、糖尿病と、バセドウ病です。糖尿病は食べすぎて体重が増えそうなイメージがあると思いますが、それは2型糖尿病です。一般的に糖尿病と言えば2型なのですが、1型糖尿病は特発的にインスリンというホルモンが出にくくなってしまう病気で、詳しくは前ブログに書いてありますが、こちらの場合は体重が減ることがあります。

バセドウ病は、別名甲状腺機能亢進症と言いますが、要は甲状腺のホルモンがたくさん出てしまう病気です。甲状腺ホルモンの役割は、代謝を活性化させたり交感神経と呼ばれる運動している時に活性化される神経を刺激します。結果、代謝が活性化すると汗がたくさん出たり、痩せるので今回の話のテーマにもある体重減少につながります。

脈拍が早くなったり不整脈が出たりすることもあるので、治療が必要です。

②悪性腫瘍

また、短期間で大きな体重減少がある場合は、あまり考えたくはないですが、悪性腫瘍の可能性を見なければいけません。悪性腫瘍とは、いわゆる癌のことなのですが、敢えてこの書き方をしたのには理由があって、胃癌や大腸癌のような固形癌と、リンパ腫などの血液の細胞の癌があるからです。癌細胞は増殖が早いので、糖やエネルギーを消費します。このため体重が不自然に減少するのです。

※食道癌や胃癌、大腸癌といった消化器系の癌は、上記の理由の他にも、大きくなるとそもそもご飯を食べた時に引っかかって通過しなかったり、便秘になったりするので食欲が落ちてしまい、そういった意味でも体重は減少するので特に注意が必要です。

③炎症性腸疾患など

最後に、あまり頻度は多くないですが、小腸や大腸での栄養分や水分の吸収不良やタンパク質が漏れてしまう病気、そしてクローン病や潰瘍性大腸炎などの腸に原因不明の炎症が起こってしまう病気の可能性もあります。これらは血液検査などでも手がかりがあり、分かることもありますが、下痢や腹痛、血便といった腸の症状が出るので、消化器内科を受診して詳しい検査をしてもらいましょう。

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さて、では今度は、シンプルに食欲がなくてご飯が食べれなくて体重が減る病気です。

④腸閉塞(イレウス)

先程※で述べたような病気もそうですが、癌でなくても、腸閉塞という病気があります。これは、お腹の手術をした方に多いのですが、何らかの理由で腸の途中で便が詰まってしまい、それによって食べ物が消化管を進んで行かず、段々と溜まってしまう病気です。これによって便秘や吐き気、食欲低下が起こるので、結果として体重が減ることになります。

⑤うつ病(その他精神疾患)、アルコール依存

食欲がないことについては個人差がありますが、例えばうつ病などの精神疾患が原因のこともあり得ます。

またアルコール依存症の方は、あまりご飯を食べないので段々と痩せていってしまいます。

病気の原因を考える上では患者さんの性別や年齢なども重要です。例えば若い女性の場合、自身のボディイメージが極端に偏っていた場合、側から見てて十分痩せているのに、太りたくない、という心理から食欲が低下してしまい極端に痩せ細ってしまう病気もあります。神経性食思不振症と言います。たくさん食べればいいだけ、しかし、何よりもご本人が食べることを拒否してしまうので想像以上に治療が難しいこともあります。

だいたいこんなところでしょうか。鑑別のポイントとして要点をまとめましたが、体重が減るという抽象的な概念なので、探せば他にもあるでしょう。しかし、頻度として多いものや見逃したくないものを優先して書いたつもりです。それでは今日はこのへんで。

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